プレス加工+焼きなましで、シール機能を求められる部品に対応
トルク工業では、精密プレス加工と焼きなましを組み合わせ、シーリングワッシャーをはじめとするシール機能部品を製造しています。
単に形状をプレス加工するだけでなく、焼きなましによって材料の硬さを調整することで、製品に求められる機能の実現をサポートします。
特に、長年培ってきた自動車関連部品の量産ノウハウを活かし、プレス加工から焼きなまし、検査までを考慮した量産対応を得意としています。

トルク工業の焼きなましの特徴
1.精密プレス加工から焼きなましまで対応
トルク工業の特徴は、焼きなましだけではなく、部品のプレス加工と組み合わせて対応できることです。
プレス加工による成形から焼きなましまで、製品に求められる形状・硬さ・機能を考慮した製造をご提案します。
特に、シール・密封といった機能が求められる部品の製造実績を有しています。
2.真空熱処理炉(窒素ガス雰囲気)による光沢のある仕上がり
トルク工業では、真空熱処理炉を使用し、炉内を真空にしたうえで窒素ガス雰囲気として熱処理を行っています。
酸素を遮断した状態で処理するため、加熱による金属表面の酸化・変色を防ぎ、光沢のある仕上がりが得られます。酸化スケールの除去といった後工程が不要になるため、外観が重視される部品や、寸法精度が求められる部品に適しています。
3.180〜450℃の低温焼鈍を社内で大量処理
トルク工業の焼きなましは、180〜450℃程度の低温域で行う低温焼鈍処理です。銅などの製品を中心に、材料を硬くするのではなく「柔らかくする」「応力を取り除く」ことを目的とした熱処理を社内で行っています。
外部の熱処理会社へ工程を分けるのではなく、プレス加工と焼きなましを一体とした生産体制を構築しているため、量産部品にも対応可能です。シーリングワッシャーであれば一度に数十万個の処理が可能で、自動車関連部品など継続的な安定供給が求められる製品についてもご相談いただけます。
4.ビッカース硬さ・ロックウェル硬さ試験機による硬さ保証
焼きなましでは、単に熱を加えるのではなく、製品に求められる硬さを適切に管理することが重要です。
トルク工業では、硬さ試験機による測定で、図面で規定された硬さを保証しています。「指定された硬さに調整したい」「シール部品として必要な特性を持たせたい」といったご相談にも、測定データにもとづいて対応します。
5.バネ材のテンパー処理にも対応
焼きなましのほか、バネ材のテンパー処理(低温焼鈍)にも対応しています。プレス成形後のバネ材に低温で熱を加えることで、残留応力を除去してばね限界値を高め、へたりにくく特性の安定したばねに仕上げます。薄板ばねや、ばね性が求められるシール部品の製造と組み合わせてご相談いただけます。
焼きなましとは
焼きなまし(焼鈍)とは、金属材料を加熱・冷却することで、材料の硬さや内部状態などを調整する熱処理です。
金属を硬くすることを目的とした熱処理とは異なり、焼きなましでは材料を軟らかくすることなどを目的として行われます。
プレス加工品においても、製品に求められる機能や後工程に応じて焼きなましが利用されます。
焼きなましを行う主な目的
- 金属材料を軟らかくする
- 加工によって生じた内部応力を取り除く
- 加工性を改善する
- 製品に必要な硬さへ調整する
※実際の処理目的・条件は材質や製品仕様によって異なります。
窒素ガス雰囲気で熱処理を行う理由
トルク工業の真空熱処理炉では、窒素ガスを使用して炉内の雰囲気を管理しています。熱処理で窒素ガスを使用するのには、以下のような理由があります。
- 金属表面の酸化を防ぐ
加熱中の金属は非常に酸化しやすい状態になります。炉内に窒素ガスを充填して酸素濃度を抑えることで表面の酸化を防ぎ、光沢のある仕上がりが得られます。酸化スケールの除去など仕上げ工程の手間・コストの削減にもつながります。 - 雰囲気の管理で品質を安定させる
炉内の雰囲気を管理することで熱処理の均一性・再現性が高まり、硬さなど製品特性のばらつきを抑えられます。 - 酸化しやすい材料の低温処理に適する
焼鈍などの低温処理では、酸化防止のために窒素ガス雰囲気が広く用いられています。
シール部品で焼きなましが重要な理由
シーリングワッシャーなどのシール部品では、形状だけでなく、材料の硬さも製品機能を考えるうえで重要な要素となります。
シール部品は、締結時に相手面へ「なじむ」ことで密封性を発揮します。プレス加工のままでは加工硬化により硬すぎる場合があり、焼きなましで適切な硬さへ調整することで、密封に必要ななじみと安定した面圧が得られます。
トルク工業では、精密プレス加工による形状づくりと焼きなましを組み合わせ、シール機能を求められる部品を製造しています。「図面どおりの形に加工する」だけではなく、最終的に求められる機能を考慮して加工工程を組み立てられることが当社の強みです。
焼きなましを活用した製品例
シーリングワッシャー
締結部などでシール機能を持たせるために使用される機能性部品です。
形状だけでなく、使用条件や要求される機能を考慮した製造に対応します。一度に数十万個の焼きなまし処理が可能な体制で、大量生産にも対応しています。
バネ材のテンパー処理品
薄板ばねなど、プレス成形後のバネ材へのテンパー処理に対応しています。残留応力の除去とばね限界値の向上により、へたりにくいばねに仕上げます。
その他のシール・機能性プレス部品
シーリングワッシャー以外にも、精密プレス加工と焼きなましを組み合わせた各種機能性部品についてご相談いただけます。
プレス加工から焼きなまし、検査まで量産を見据えて対応
トルク工業では、自動車関連部品の製造で培った量産ノウハウを活かし、プレス加工から焼きなまし、検査までを考慮した生産体制を構築しています。ビッカース硬さ試験機による硬さの測定・保証を含め、量産での品質を管理します。
特に、以下のようなご相談に対応しています。
- プレス加工だけでは要求仕様を満たせない
- 焼きなましまで含めて量産を任せたい
- シール機能を持つ金属部品の製造先を探している
といった案件について、製品仕様を確認しながら対応方法をご提案します。
プレス加工+焼きなましによる機能性部品ならトルク工業へ
トルク工業は、単なるプレス加工や熱処理ではなく、製品に必要な機能から加工工程を考えることを大切にしています。
真空熱処理炉(窒素ガス雰囲気)による180〜450℃の低温焼鈍と、精密プレス加工のノウハウを活かし、シーリングワッシャーをはじめとしたシール・機能性部品の量産に対応します。
焼きなましを必要とするプレス部品や、シール部品の加工先をお探しの場合は、お気軽にご相談ください。
