トランスファープレス加工|金型内搬送・ロボット取り出しによる自動化
トルク工業は、順送プレスでは対応しにくい深絞りや立体形状の部品を、トランスファープレス加工で量産しています。金型内でワークを工程間搬送するトランスファ機構と、ロボットによる製品取り出しを組み合わせ、人手を介さない自動化ラインを構築。〜200tクラスのプレス機と社内設計の金型、熱処理・溶接までの一貫対応で、安定した品質と供給力をお届けします。
トルク工業のトランスファープレス加工 4つの特長
1. 金型内トランスファ搬送で、深絞り・立体形状を自動量産
トランスファープレスは、複数の単独工程を並べ、ワークをフィンガー(爪)で掴んで次工程へ送る搬送方式です。順送のようにキャリアで製品をつなぐ必要がないため、深絞り・多段絞り・全周フランジのような、材料を大きく動かす立体形状の加工に適しています。トルク工業では金型内にトランスファ機構を組み込み、工程間の搬送を自動化。順送では材料歩留まりや形状の制約で難しかった製品にも対応します。
2. ロボットによる製品取り出しで、省人化と安定品質を両立
加工後の製品はロボットで取り出し、パレットやコンテナへ整列。人手による取り出しに比べ、打痕・傷などの外観不良やヒューマンエラーを抑え、取り出し時間も一定に保てます。順送・単発を含め、ロボット取り出しを組み合わせた自動化ラインの構築が可能です。
3. 金型を社内設計、〜200tクラスで量産
製品図面をもとに、絞り工程の分割数や搬送のしやすさまで含めた工程設計を社内で行い、金型部品は協力メーカーから調達後、社内で組立・トライを実施。〜200tクラスのプレス機で量産まで責任を持って立ち上げます。
4. 熱処理・溶接まで社内で一貫対応
- SUS-CSPばね材のテンパー処理:350℃、板厚t1.5まで対応
- 低温焼鈍:真空熱処理炉・窒素ガス雰囲気により、シーリングワッシャーや硬さ指定のある銅製品の硬さを管理
- スポット溶接:プレス品同士の接合を社内で対応。ロー付けは協力メーカーと連携
絞り加工後の焼鈍や、絞り品と板金品のスポット溶接まで社内で完結でき、納期短縮とトレーサビリティ確保につながります。
トランスファープレス加工の対応範囲
| 項目 | 対応内容 |
|---|---|
| プレス機 | 〜200tクラス |
| 搬送方式 | 金型内トランスファ搬送、ロボットによる製品取り出し |
| 対応板厚 | t0.5〜t3.0 |
| 対応材質 | 鉄(SPCC・SPHC・SECC等)、ステンレス(SUS304等)、アルミ、銅、黄銅 |
| 加工内容 | 絞り・深絞り・多段絞り、フランジ成形、バーリング、穴あけ、トリミング、曲げ |
| 後工程 | 低温焼鈍、テンパー処理、スポット溶接、めっき(協力メーカー) |
| ロット | 中〜大量ロット向け |
トランスファープレス加工に向いている製品・実績
トルク工業では、以下のような立体形状の量産部品をトランスファープレスで製作しています。
- 多段絞り・段付き部品:径の異なる段を持つケースやハウジング
- 全周フランジ付き部品:順送ではキャリアが干渉しやすい形状
- シールドケース・ヒートシンク:絞りと切り欠きを組み合わせた薄板部品
トランスファープレス加工とは
トランスファープレス加工は、1台のプレス機のボルスタ上に複数の単独金型を並べ、ワークをトランスファ装置のフィンガーで掴んで工程間を搬送しながら、1ストロークごとに全工程を同時に加工する方式です。順送プレスと同じく自動連続加工が可能ですが、ワークを材料(キャリア)から切り離した状態で搬送する点が異なります。
順送プレス・単発プレスとの違い
| 比較項目 | トランスファープレス | 順送プレス | 単発プレス |
|---|---|---|---|
| ワークの搬送 | フィンガーで掴んで工程間搬送 | キャリアでつないだまま材料送り | 人手または個別投入 |
| 適する形状 | 深絞り・立体・全周フランジ | 薄板・小型・平面主体の複雑形状 | 厚板・大型、少量多品種 |
| 材料歩留まり | 良い(ブランク取り) | キャリア分のロスあり | ブランク取りによる |
| 生産速度 | 速い | 非常に速い | 遅い |
| 金型費 | 高い | 高い | 安い |
| 適するロット | 中〜大量 | 中〜大量 | 小〜中量、試作 |
「深絞り・立体形状で材料歩留まりも重視したい」ならトランスファー、「薄板・小型で速度最優先」なら順送、というのが基本の住み分けです。トルク工業では両方式を保有しているため、製品形状とロットに応じて最適な方式をご提案できます。
トランスファープレスのメリット
- 順送では難しい深絞り・多段絞り・全周フランジに対応
- ブランクから加工するため材料歩留まりが良く、材料単価の高い製品でコストメリット
- 搬送・取り出しを自動化することで、省人化と品質の安定を両立
- 金型を工程ごとに分割できるため、金型の保守・改造がしやすい
ご依頼の流れ
- お問い合わせ・図面確認:製品図面、材質、月産数量、後工程の要否をお知らせください
- 工程検討・お見積り:トランスファー/順送/単発の方式選定を含めてご提案
- 金型設計・製作・トライ:初品を提出し、寸法・外観をご確認いただきます
- 量産・後工程・納品:ロボット取り出しによる自動化ラインで安定供給します
トランスファープレス加工のご相談はトルク工業へ
「順送では対応できないと言われた深絞り品を量産したい」「取り出しまで自動化して安定供給を確保したい」「熱処理や溶接まで一括で任せたい」といったご要望に、金型設計から量産・後工程まで一貫して対応します。図面段階でのご相談も歓迎しますので、お気軽にお問い合わせください。